URACHIKA勉強会㊺ 復習会&質問会⑪LIVE 12:00–13:00
AI以外の、パソコンの話

AIを使うほど
重くなるパソコンを、
AIに軽くしてもらう。

質問が来ていないので、今日は初心者さんが「意外と知らない」パソコンの基本をまとめてやります。最後は AI の作業机(コンテキストウィンドウ)の話まで。

💻 8GB・16GBの人へ🧹 残り209MBの実話🗂️ 会話ログは30日で消える?
10.08THU
12:00〜13:00
途中でも質問OK・チャットで拾います
今日の地図.png
今日の地図:1 なぜ重くなる? 2 軽量化チェック10 3 AIに診断させる 4 ログを Obsidian に残す 5 AIの作業机 6 意外と知らない小ワザ
メモリプレッシャー(イメージ)
緑=余裕黄=ギリギリ赤=足りない
① なぜ重くなる?12:00
② 軽量化チェック1012:10
③ AIに診断させる12:20
④ ログを Obsidian に12:35
⑤ AIの作業机12:45
⑥ 小ワザ+質問12:55
あなたの机は
いま何色?
空き 残り209MB から
6GB 取り戻した話
01

なぜ重くなる? 10分

パソコンの中身は、ざっくり3つ。部屋にたとえると一気に分かります。

パソコンの中身は部屋で考える:メモリ=作業机、ストレージ=押し入れ、CPU=手の速さ。机がいっぱい→押し入れに一時避難→出し入れで遅くなる→押し入れも満杯で固まる
🗂️
メモリ(RAM)
= 作業机の広さ

いま開いているアプリ・タブ・会話を広げておく場所。8GB、16GB…と書いてあるのがこれ。

📦
ストレージ(SSD)
= 押し入れ

ファイルやアプリをしまっておく場所。256GB、512GB…がこれ。

✋
CPU
= 手の速さ

実際に作業する手。動画の書き出し中などはここが全力。

重くなる仕組み

① 机がいっぱいアプリ・タブ・AIの会話を開きすぎる
→
② 押し入れに一時避難入りきらない分をストレージに逃がす(スワップ)
→
③ 出し入れで遅くなる机と押し入れを行ったり来たり=カクつく
→
④ 押し入れも満杯避難場所すらない=固まる・落ちる
ここがポイント

「重い」の原因は机(メモリ)と押し入れ(ストレージ)の両方。押し入れがパンパンだと、机の一時避難もできなくなります。
だからストレージの空きは全体の1〜2割は残すのが目安。

AIを使うと、机が埋まりやすい理由

いちばんの常連:Chrome が重くなる理由
  1. タブや拡張機能ごとに、別々に動いている:1つが固まっても全体が落ちないように、Chrome はタブや拡張機能を別々の「小部屋」で動かす。安全な代わりに、タブが増えるほど机を使う。
  2. 見ていないタブも、裏で動き続ける:YouTube・X・Gmail・Notion などは、見ていなくても自動更新や読み込みを続ける。
  3. 拡張機能は、開いたページ全部で動くものが多い:「すべてのサイトで動く」設定の拡張機能が10個あれば、タブを1つ開くたびに最大10個ぶん働く。
  4. 何日も開きっぱなしのタブ:ページの作りによっては、少しずつメモリをため込んでいく。
  5. 閉じたつもりで、まだ動いている:Mac はウィンドウを閉じても Chrome は終わらない(⌘Q で終了)。Windows は Chrome の「設定 → システム →『Google Chrome を閉じた際にバックグラウンド アプリの処理を続行する』」がオンだと裏に残る。
  6. プロファイルを何個も開いている:開いた数だけ丸ごと増える。AIに画面確認をさせると、別の Chrome がもう1つ起動することも。

どのタブが重いか見る:Chrome の右上「︙」→「その他のツール」→「タスク マネージャ」(Windows は Shift+Esc でも開く)。メモリの列を押すと、重い順に並ぶ。

8GB・16GB の人へ

8GBは「机がかなり狭い」。AIアプリ1つ+Chrome数タブを基本にして、動画の書き出しなど重い作業の時はほかを閉じる。

16GBは普段の作業なら足りる。ただ、会話・タブ・開発サーバーを開きっぱなしにすると、すぐ埋まります(僕のMacも16GB)。

いま、机はどれくらい埋まってる?(見方)

MAC

⌘+スペース →「アクティビティモニタ」→ 上の「メモリ」タブ

下の「メモリプレッシャー」の色を見る:
🟢緑=余裕 / 🟡黄=ギリギリ / 🔴赤=足りない

WINDOWS

Ctrl+Shift+Esc →「タスクマネージャー」

「パフォーマンス」→「メモリ」で使用率。「プロセス」でメモリの列を押すと、食っている順に並ぶ

MAC ストレージ

システム設定 → 一般 → ストレージ

WINDOWS ストレージ

設定 → システム → ストレージ

02

今日からできる軽量化チェック10 10分

むずかしいことは無し。チェックを入れながら一緒にやってみましょう。

今日からできる軽量化チェック10

✓ チェックはこのブラウザにだけ保存されます。

03

AIにパソコンを診断させる 15分・実演

「何が重いのか」を人間が調べるのは大変。でも Claude Code や Codex なら、コマンドで一瞬で調べて日本語で説明してくれます。
簡単なのに、やっていない人がほとんど。

AIにパソコンを診断させる3ステップと、残り209MBから6GB回復した実話
先に約束:安全ルール3つ
  1. 最初は必ず「調べるだけ。まだ何も消さないで」と言う
  2. 消す前に一覧(場所・大きさ・消すと何が起きるか)を出させて、自分の目で見る
  3. 消すのは「あとで作り直せるもの」(キャッシュ・一時ファイル・node_modules=プロジェクトの部品置き場)から。写真・書類・アプリ本体・よく分からないものは消さない。消すならゴミ箱へ(完全削除させない)

コピーして使うプロンプト

A. 押し入れ(ストレージ)診断Claude Code / Codex
このパソコンのストレージを何が使っているか調べてください。
・まだ何も削除しないで、調べるだけにしてください。
・まずは自分のホームフォルダの中から調べてください(パソコン全体は時間がかかるので、必要なら後で聞きます)。
・大きいフォルダの上位20個を表にしてください(場所・大きさ・中身の説明)。
・それぞれを「消しても作り直せる(キャッシュ・一時ファイルなど)」「自分で判断が必要」「消してはダメ(写真・書類・アプリ本体など)」の3つに分けてください。
・最後に、安全に空けられそうな容量の合計と、そのやり方を教えてください。
B. 机(メモリ)診断Claude Code / Codex
いまメモリをたくさん使っているアプリやプロセスの上位15個を調べてください。
・それぞれ何のアプリか、初心者にも分かる日本語で説明してください。
・「閉じても大丈夫そう」「使っているなら残す」「システムに必要なので触らない」に分けてください。
・まだ何も終了させないでください。
C. AI作業の“残りかす”チェックAIで開発している人向け
AIで開発・制作をしていると残りがちなものを調べてください。まだ何も消さないでください。
1. 動かしっぱなしの開発サーバーや node / python のプロセス
2. 自動操作で起動して残っている Chrome(Playwright・Puppeteer など)
3. プロジェクトごとの node_modules の合計の大きさ(大きい順)
4. npm・pip・Homebrew などのキャッシュの大きさ
5. 動画や画像の書き出しファイル(out / renders / dist など)の大きさ
それぞれ「消しても作り直せるか」と、片づけるコマンドを提案してください。
コマンドは提案だけにして、実行しないでください。消す時はゴミ箱へ。プロセスを止める時は、1つずつ私に確認してください。
D. 次から1コマンドで点検できるようにする慣れてきたら
さっきの点検(ストレージ・メモリ・AI作業の残りかす)を、次から1つのコマンドで実行できるスクリプトにしてください。
・削除は一切せず、レポートを表示するだけにしてください。
・スクリプトの置き場所と、実行するコマンドを最後に教えてください。

Mac で「写真」「書類」などへのアクセスを求める画面が出たら、「許可しない」でも大丈夫です(そのフォルダを飛ばして調べます)。

AIを使う人の「押し入れ」あるある

何どこにある(例)消していい?
node_modules(部品置き場)各プロジェクトの中。1つで数百MBになることも◯ 作り直せる(npm install)。いま作業中のものは残す
npm・pip・Homebrew のキャッシュダウンロード済みの部品の控え◯ npm cache clean --force / brew cleanup など。AIにやってもらう
アプリのキャッシュ・一時ファイルMac:~/Library/Caches / Win:%TEMP%△ アプリを閉じてから。中身をAIに説明させてから
自動操作用のブラウザMac:~/Library/Caches/ms-playwright△ 使っているなら残す
動画・画像の書き出しout・renders・dist など△ 納品済みなら外付けやクラウドへ移す
Claude Code・Codex の会話ログ~/.claude/projects ・ ~/.codex/sessions✕ 消さない(④で軽くする方法を紹介)
写真・書類・アプリ本体—✕ 消さない
実話:空き容量、残り209MB

2026年9月24日、僕のMacの空きが残り209MBまで減りました。Claude Code に調べさせたら、原因はAIに画面確認をさせた時に起動した Chrome の「一時コピー」。強制終了のたびにコピーが消えずに残り、91個たまっていました(1個あたり見かけは2GB以上。コピー同士が中身を共有していたので、実際に空いたのは下の量)。

消して約6GB回復。二度と起きないように、残りかすだけを消す掃除スクリプトも AI に作らせました。

教訓:AIで作業すると、AI特有のゴミが人の目に入らない場所にたまる。だからAIに探させるのがいちばん早い。

04

会話ログを Obsidian に残す 10分

AIとのやり取りは、あとで読み返すと宝の山。でも、ちゃんと残していますか?

会話ログは必要なところだけ残す:生ログ4.6GBから自分の発言とAIの返事だけを書き出してObsidianへ14MB
知ってた? Claude Code の会話は、30日で消える

Claude Code は初期設定のままだと、30日使っていない会話を自動で削除します(設定 cleanupPeriodDays の既定が30日)。僕はこれで、6月より前の Mac の会話履歴をなくしました。

対策は1行。Claude Code にこう頼むだけ:

E. 会話ログを1年残す設定Claude Code
~/.claude/settings.json に "cleanupPeriodDays": 365 を追加してください。ほかの設定は消さずに残してください。終わったら、追加された行を見せてください。

ログはどこにある?

AI会話ログの場所形式
Claude Code~/.claude/projects/<プロジェクト>/<会話ID>.jsonl1会話=1ファイル
Codex~/.codex/sessions/<年>/<月>/<日>/rollout-….jsonl日付ごとのフォルダ

~ は自分のホームフォルダのこと(Windows なら C:\Users\自分の名前)。. で始まるフォルダは隠しフォルダなので、⑥の小ワザで表示できます。

でも、全部そのまま保存すると重い

生のログには、AIの考え中のメモ・コマンドの実行結果・貼った画像(文字に変換された巨大なデータ)まで全部入っています。そのまま Obsidian に入れると、重い・読めない・Dropbox の容量を食うの三重苦。

僕の実測(2026年10月8日)生ログ(このMac)Obsidian に残している分
Claude Code4.6GB14MB(このMac・6月〜)
Codex約2GB59MB(Mac と Windows の2台分・5月〜)

※ 生ログはこのMacの分だけ、Obsidian 側は数えた範囲(台数・期間)が違います。「書き出すと数十分の一〜数百分の一になる」くらいの目安として見てください。

実話:Dropbox が丸ごと止まった

2026年9月8日、Dropbox(無料の2GB)が容量オーバーで全部の同期が止まりました。原因は、Obsidian のフォルダに入り込んでいた Codex の生ログ 約5GB。しかも3回目。

それ以来、生ログは Dropbox の外に置いて、Obsidian には「読める形に書き出した分」だけを入れています。

僕のやり方:必要なところだけ抜き出す

① 生ログ全部入り(思考・結果・画像)
→
② 書き出し残すのは自分の発言とAIの返事だけ。思考・ツールの結果・画像は捨てる
→
③ Obsidian へ1日1ファイル・パソコン別
例:2026年10月08日_ClaudeCode会話ログ_Mac.md
→
④ 自動で毎日1時間ごとに見て、まだ書き出していない日の分を書き出す。閉じていた日の分も、次に開いた時に補完
おまけ:生ログ自体も軽くする(上級者向け・真似は慣れてから)

古い生ログからは画像だけを抜いています(画像を1×1の点に差し替える。文章はそのままなので、会話の再開も書き出しも普通に動く)。消すのではなく、軽くする。

F. 会話ログを毎日 Obsidian に書き出す仕組みを作るClaude Code / Codex
Claude Code と Codex の会話ログを、毎日 Obsidian に Markdown で保存する仕組みを作ってください。
・ログの場所:Claude Code は ~/.claude/projects 、Codex は ~/.codex/sessions(実際の場所を先に確認してください)
・保存先:(ここに自分の Obsidian のフォルダを書く。分からなければ、先に質問してください)
・元の生ログは移動・書き換え・削除しないでください(読むだけ)
・1日1ファイル。ファイル名に日付と「ClaudeCode」「Codex」の区別を入れる
・残すのは「自分の発言」と「AIの返事」だけ。AIの思考・ツールの実行結果・画像は入れない
・すでにあるファイルは上書きしない
・毎日自動で動くようにする(Mac は launchd、Windows はタスクスケジューラ)。パソコンを閉じていた日の分も、次に開いた時に補完する
・まず昨日の分だけで試して、できたファイルを見せてください
注意

会話ログには、APIキーやパスワードが写り込んでいることがあります。ログを保存した Obsidian は人と共有しない・公開しない。

残すと何がうれしい?
  • 「あの時どうやったっけ?」を検索できる
  • 日記・振り返り・発信のネタになる
  • 次の会話のAIに「前回の続き」を渡せる
  • パソコンを買い替えても残る(Dropbox などで同期していれば)
05

コンテキストウィンドウ = AIの作業机 10分

①で「パソコンの机(メモリ)」の話をしました。実は AIにも机があります。それがコンテキストウィンドウ。

AIにも作業机がある:パソコンの机=メモリ、AIの机=コンテキストウィンドウ
🧠
一度に覚えていられる量に上限がある

会話・読んだファイル・コマンドの結果が、全部AIの机に積まれていく。

🗜️
いっぱいになると「圧縮」される

古い部分が要約されて、細かい数字・決めたこと・言い回しが落ちる。

🐢
長い会話ほど、遅く・忘れっぽく

机が散らかったまま作業している状態。使用量も多く減る。

今日からできること

ここから先は、別の資料で

圧縮で何が落ちるのか、落ちないようにする仕組み(引き継ぎ書)は、こちらの資料で解説します。

資料「圧縮されても、続きから。」
https://urachika-compact-handoff.vercel.app/

06

意外と知らない小ワザ8つ 5分

AIと一緒に作業する時に、知っていると速くなるパソコンの基本。

① ファイルの場所(パス)をコピー
Mac:Finder で選んで ⌥⌘C
Win 11:エクスプローラーで選んで CtrlShiftC
Win 10:Shift+右クリック →「パスのコピー」
AIに「このファイルを見て」と渡す時に必須
② ファイルをドラッグするとパスになる
ターミナルや Claude Code の入力欄にファイルをドラッグ&ドロップ
長いパスを手で打たなくていい
③ 拡張子を表示する
Mac:Finder の設定 → 詳細 →「すべてのファイル名拡張子を表示」
Win 11:エクスプローラー「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」
Win 10:「表示」タブ →「ファイル名拡張子」にチェック
.html と .md、.png と .jpg の区別がつく
④ 隠しファイルを表示する
Mac:Finder で ⌘Shift.(もう一度で元に戻る)
Win 11:エクスプローラー「表示」→「表示」→「隠しファイル」
Win 10:「表示」タブ →「隠しファイル」にチェック
.claude や .env は隠しフォルダ・隠しファイル
⑤ スクショをそのままAIに貼る
Mac:⌘ShiftCtrl4 → 範囲を選ぶ → 貼り付け
Win:WinShiftS → 範囲を選ぶ → 貼り付け
ファイルを保存せずにクリップボード経由で渡せる。デスクトップも散らからない
⑥ 名前を打ってすぐ開く
Mac:⌘スペース / Win:Win キー
「アクティビティ」「タスク」と打つだけで、①の確認画面が一発で開く
⑦ 固まったアプリだけ終わらせる
Mac:⌘⌥Esc → アプリを選んで「強制終了」
Win:CtrlShiftEsc → アプリを選んで「タスクを終了」
パソコンごと電源を切る前に、まずこれ
⑧ バックアップを取っておく
Mac:Time Machine / Win:Windows バックアップ・OneDrive
AIにファイルを片づけさせる前の保険。1回設定すれば自動

今日やること、3つだけ

  1. アクティビティモニタ(Windows はタスクマネージャー)で、机の色を見る
  2. ③の プロンプトA を Claude Code か Codex に貼る(消すのは中身を見てから)
  3. ④の プロンプトE で、会話ログが30日で消えないようにする

このあとは質問タイム。パソコンのこと、AIのこと、なんでもどうぞ。